ダルビッシュの自己ワーストタイ7失点にトレードの噂が再浮上
米大リーグで11日(日本時間12日)にマイアミで行われるオールスターに3年ぶり4度目の選出を決めたレンジャーズのダルビッシュ有投手が4日、地元アーリントンで行われたレッドソックス戦に先発し、4回3分の1を投げ1本塁打を含む11安打7失点で今季7敗目(6勝)を喫した。被安打11、失点7はともに自己ワ―ストタイ。 同結果を受けて地元ダラス・フォートワース・スターテレグラム紙は、「ボストンがテキサスを下した試合でダルビッシュが打ち込まれた」という記事を掲載。 「ボストン・レッドソックスが大いに楽しんだようにダルビッシュ有が過剰評価されており、このオフシーズンチームを出ることを許されるべきだと信じる人も騒ぎ立てただろう」とレッドソックスに思いのままに打たれたダルビッシュに対し厳しい言葉が並ぶ。 さらに、「レンジャーズで唯一今季のオールスターに選ばれた右腕はアメリカンリーグで打撃好調のチーム相手に4回3分1を11安打7失点で、五回途中で降板と日没まで持つかどうかだった。グローブ・ライフ・パークでのダルビッシュのパフォーマンスは、彼のキャリアで最低の一つで、失点、被安打ともに自己ワーストに並んだ。五回を待たずに88球で降板というのは、最近では普通のことだ」とした。 レンジャーズはこの敗戦で3連敗。ここ7試合で6敗目。同紙では、この調子でプレーオフ進出への希望が失われるようなことがあれば、7月31日のトレード期限にフリーエージェントを控えた選手を売りに出すことも考えるだろうと指摘。その中には今季限りで契約が満了となるダルビッシュも含まれるとし、「疑う余地なく彼は(レンジャーズで今季後フリーエージェントになる選手の中で)最高の選手であり、ダルビッシュとの交換により、最も有利なパッケージが期待できる」と、現在ア・リーグ西地区4位に低迷するレンジャーズの今後の成績によって、チームがダルビッシュのトレードに踏み切る可能性を挙げた。 ただ、一方で「今季30試合以上先発登板するペースのダルビッシュによる一度の悪い登板がレンジャーズの来季も彼を保持したいという気持ちを変えることはない。多くの場合、彼はチームに何か素晴らしいことをするチャンスとともに勝つチャンスを与えている。多くの人が彼に対してかけている溢れるほどの期待とまでは行かないかも知れないが、レンジャーズはダルビッシュがどれほどよくなれるかを知っている」と、レンジャーズがダルビッシュのこれまでの経歴と今後への期待を簡単に放棄することはない見解も示した。