日向坂46・河田陽菜、山下葉留花が明かす“選抜制”への思い「私たちは絶対にバラバラになりません」
■選抜制導入で心が揺れるも今ではポジティブに
――11thシングル「君はハニーデュー」から、全員選抜を貫いてきたグループは選抜制を導入。シングルごとに選抜メンバーと、アンダーメンバーで構成される“ひなた坂46”に分かれて活動する体制に移行しました。 河田:四期生が加入してくれた時点で「選抜制になるだろう」と思っていました。前作の10thシングル「Am I ready?」、2ndアルバム「脈打つ感情」でも、その思いでフォーメーション発表に臨んでいたんです。でも今回、実際に「選抜制を導入します」と聞いたときは、心では分かっていたはずなのに、1人1人発表されるのを見て「このときが来てしまったか」と、心苦しさもありました。選抜メンバーになったのは喜ばしくても、素直な気持ちを出していいのか、どんな感情でいたらよいのか分からなかったです。 ――すでに選抜メンバーとしての音楽番組出演などを経験して、心境も変わってきたかと思います。 河田:この選択で日向坂46がいい方向に進むならと、ポジティブな気持ちです。選抜メンバー、ひなた坂46に分かれる活動はあっても、ライブやレギュラー番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/毎週日曜25時20分)の収録ではみんなで集まりますし、日向坂46は「全員一緒のチーム」だと思っています。 ――山下さんは加入後初の表題曲参加で、グループ初の選抜メンバーとなりました。 山下:加入前は全員選抜が魅力で、1人1人が輝ける場所のイメージだったんです。だから、今回から「選抜制を導入します」と聞いて、歴史が変わると思いました。フォーメーション発表では、ズシリとした空気を感じたんです。河田さんと同じく感情が分からなくて「なぜ、選抜制にするんだろう」と、疑問もありました。でも、スタッフさんから改めて説明を受ける機会があり、日向坂46が大きくなるためには必要だと腑(ふ)に落ちたし、今は「選抜制は大成功だった」と言っていただける、おひさまの皆さんが増えればという思いです。 ――選抜制導入の象徴となった、山下さんと同期で四期生初の表題曲センターを務める正源司さんの頑張りはどう映りましたか? 河田:センターに選ばれるだけでもドキドキするはずで、しかも、新体制初のセンターに選ばれたのは、重圧がかかっていたと思うんです。でも、「ひなあい」のシングルヒット祈願企画として、選抜メンバーで滝行に挑戦したロケで、今回の活動期間を乗り越えてからの陽子が楽しみになりました。私たちは数名のチームで、陽子だけは1人で滝に打たれたんです。その様子をスタジオで見て、シングルに対する強い思いが伝わってきました。弱さを見せずにすべてを抱えているのは尊敬ですし、陽子に限らず、四期生を見ていると未来は明るいです。 山下:フォーメーション発表後は一緒に帰ったんですけど、心配するほど陽子が震えていたんです。弱音を吐くのも珍しかったけど、不安を口にしていた数分後には「やってやるしかない」と言っていました。それを聞いて、強い子だなと思って。ダンスレッスンに1人だけ早く来ていたのを何度も見たほどの努力家で、努力の積み重ねでセンターに立っている姿は、年下なのに年下に見えなくて、カッコよすぎます。 ――さらなる変化として、新チーム“ひなた坂46”の楽曲「錆つかない剣を持て!」のMVも公開されました。 河田:三期生の(山口)陽世ちゃんから「(ひなた坂46のMVを)紹介してくださったらうれしいです」と全員に連絡が来て、絆を感じました。もっとみんなに魅力を知ってほしいと思っていた、三期生の(※高橋)未来虹ちゃんがセンターに選ばれたのもうれしかったです。過去の“ひらがなけやき(けやき坂46の愛称)”を連想させる名前のチームが新たにできて、グループがバラバラになってしまうのかと、不安な方もいると思うんです。でも、日向坂46は変わらないので。私たちは絶対にバラバラになりませんし、安心してほしいです。(※高の正式表記は「はしごだか」) 山下:河田さんが、私の思いもすべてまとめてくださって…。表題曲はめっちゃ笑顔で「青春!」の感じですけど、ひなた坂46の楽曲はキメキメで、クールな表情がカッコいいんです。日向坂46は「青春感だけじゃない」とひなた坂46のみんなが表現してくれているし、どちらも愛される楽曲になればうれしいです。