どうするイチロー? マ軍の条件は、1年、約2億3000万円だった?!
さてこうなるとイチローが、どういう決断を下すのかに興味が沸く。マイアミヘラルド紙の記事の信憑性はわからないが、マーリンズの1年約2億3000万円のオファーは決して高くない。 おそらく、もうイチローに、そういう金銭面でのこだわりはないだろうが、マーリンズの右翼には、昨季の本塁打王で13年約380億円の史上最高額で契約したジアンカルロ・スタントンがいて、左翼にはゴールドグラブ賞を取ったクリスチャン・イエリチ、中堅のマルセル・オズナは、153試合に出場して打率・268、23本塁打、85打点の成績を残していて不動の外野である。3人が共に25歳以下で怪我をする危険性もあるためベテランのイチローにはバックアップとしての存在意義は大きいのだが、最初から競争のない「第4の外野手」の立場を甘んじて受け入れるのかどうか。 イチローの新代理人となったジョン・ボッグス氏は、「控えで契約をしようとするチームではなく、最低でも、(レギュラーを)争わせてくれるチームを考えている。まだ毎日プレーできるし、600打席は立てる。イチローの存在意義を認めてくれるチームでなければならない」と、移籍条件を語っていた。 そのコメントの先には、後156本に迫っているメジャー通算3000安打の達成と、日米通算で残り134本となったピート・ローズの持つメジャー最多安打記録、4256本を意識した移籍先の理想像がある。と考えると控えで1年契約のマーリンズのオファーには魅力はない。まだレギュラーの可能性のあるオリオールズやブレーブスなど他球団のオファーを待つ選択肢も残っているのかもしれない。 マイアミヘラルド紙は「まもなく決断が下されるだろう」と報じているのだが、果たして。