宇野が引退会見「すごく前向き」 フィギュア王者、プロ転向
フィギュアスケートの2018年平昌、22年北京両冬季五輪メダリストで、日本男子初の世界選手権2連覇を果たした宇野昌磨(26)=トヨタ自動車=が14日、東京都内で引退記者会見に臨み「未練は全くない。本当に素晴らしいことを成し遂げることができた。悲しいというよりも、すごく前向きな気持ち」と晴れやかな表情で語った。今後はプロスケーターとしてアイスショーを中心に活動する。 約2年前から引き際を考え始め、6度目の頂点に立った昨年12月の全日本選手権後にステファン・ランビエル・コーチに決断を伝えたという。「どの試合も全力で取り組んだ。僕にとっては宝物のような時間になったし、幸せだった」と振り返った。 5歳の時に訪れた地元名古屋市のリンクで元世界女王の浅田真央さんに誘われ、スケートを始めた。16年に世界で初めて4回転フリップに成功するなど高難度のジャンプと表現力を武器に活躍。五輪で平昌は個人の銀、北京は団体の銀、個人の銅と計3個のメダルを獲得した。9日にインスタグラムで現役から退くと発表していた。