<挑戦の春・’21センバツ専大松戸>第5部 選手紹介/2 /千葉
◇不調脱しスイング向上 山口颯大内野手(2年) 山口颯大(そうた)内野手(2年)は2020年秋の関東大会でクリーンアップを任された。同大会や県大会では力強いスイングでチーム上位の9打点を挙げた。 しかし今年1月下旬、「もっと打ちたい」という焦りの気持ちから力が入り、思うようなバッティングができなくなった。スランプを脱したのは突然のこと。2月上旬の紅白戦で、思い切りバットを振り抜くと、センター方向に高く上がったボールはフェンスを越えた。 その後、スイングも良くなっていった。「初戦の相手も決まり、緊張もあるが楽しみ」とセンバツ本番が待ちきれない。 印西市の本埜中出身。学校まで20分かけて自転車で通い、毎日地元の住民たちに「いってらっしゃい」と声をかけられ通学した。センバツ出場が決まると地元の友人たちから応援のメッセージが届いた。「ホームランを打ってヒーローになりたい」と抱負を語る。 ◇練習後しっかり反復学習 岡本陸投手(2年) 岡本陸投手(2年)は2020年の秋季県大会、関東大会で4試合に登板した。4試合を通じて、失点5、四死球3と安定感があり、「落差の大きいフォークなどの変化球が持ち味」と自身を分析する。 中学3年の時、専大松戸の練習を見学中にキャッチボールをしていると、持丸修一監督から投げ方を教えられた。「ここで育ててもらいたい」と専大松戸に入学した。 練習が終わると、その日の練習内容や試みたことをノートに記録している。チーム全員で共有している「野球ノート」にメモを残すこともある。帰宅後はスマートフォンで動画を見ながら投球フォームを研究する。 得意科目は英語。分からないことを習得した後は十分に反復している。「勉強も野球と同じ」。プロ野球選手や、「英語を使って世界の人と話す仕事」が将来の夢だ。「センバツではコントロール良く投げて、チームの目標達成に貢献したい」=つづく