「違法接待」で逮捕された28歳美人経営者”ズンちゃん”が「ベトナムガールズバーの女王」に成り上がるまで…「コロナを無視して営業」「素朴アピールで中年男性を虜に」
SNSにはセレブな暮らしぶりをアップ
こうした違法接待を指示していたとされるズオン容疑者は、日本に留学して専門学校で経営を学んだ後、2017年10月に21歳という若さで会社を設立。2020年ごろに湯島エリアに『QUEEN』の初出店を果たすと、六本木や神田、錦糸町にも店舗を拡大させ、現在は5店舗まで伸ばしていた。ナイトスポット事情に詳しい実話誌ライターは言う。 「湯島エリアには現在、15店舗ほどのベトナムガールズバーが営業していますが、その元祖と言われているのが『QUEEN』。その経営者であるズオン容疑者は、界隈では『ベトナムガールズバーの女王』として知られていました。誕生日には、店内にお祝いの花やバルーンが多く飾られており、彼女目当てで店に通うファンも多かった」 ズオン容疑者が住むのは、JR御徒町駅から徒歩圏内にある高級マンション。家賃相場は30万円を超えている。さらに彼女のSNSには自撮りのほかに、高級バイクにまたがる姿やクルーズ船で撮ったとされる写真もアップされており、経営者夫妻の豪勢な生活ぶりが伺える。冒頭の飲食店関係者はこう続ける。 「ズンちゃんの旦那は30代くらいで、社長特有のギラギラしてる感じもなく接しやすい人でした。彼は飲食店関係のほかにも、幅広く事業を展開してるみたいだけど、別に『QUEEN』の経営を裏から操ったりとかはしてないと思う。ズンちゃんが店をオープンしてから知り合ったと聞いてるし、彼女一人であそこまで店を大きくしたんだと思います」(飲食店関係者、以下「」も)
「ベトナムガールズバーの女王」に成り上がれた理由
『QUEEN』が売り上げた金額は、およそ4億4千万円にのぼる。湯島エリアといえば、以前からフィリピンや中国、タイなどの外国人パブが多く立ち並んでいるが、そんな激戦区でなぜここまで人気を集めたのか。 「『QUEEN』がオープンした当初は、コロナ禍でどこも飲み屋が閉まってたんですよ。そうなると必然的にお客さんが集まるし、フィリピンパブやタイパブなんかと比べても、ガールズバーだからセット料金も安い。実際にはガールズバーもチームプレーだから、キャストのドリンク代も入れたら会計は他の外国人パブと変わらないんだけど、お客さんにとっては敷居が低かったんだと思う」 こうして勢いに乗った「QUEEN」は、湯島エリアだけで一時期は3店舗まで拡大。それを真似したり、独立したキャストが新規店をオープンさせるなどした結果、ここ数年の間にベトナムガールズバーは急激に増加していったという。 「ベトナムガールズバーって、ほとんどが留学生を雇っているので、他の外国人パブと違って年齢も若いし素朴な子が多いんだよね。一般的に水商売の女の子ってお高く止まってるというか、お金をたくさん使わないと相手にしてもらえなさそうだけど、彼女たちの場合は明るくて優しいので『もしかしたら俺にもチャンスがあるかも…』となりやすい。応援したくなる接客術を持ってるし、今後もしばらく人気は続いていくんじゃないかな」 取材に訪れたこの日も、摘発された『QUEEN』以外のベトナムガールズバーは通常どおり営業しており、店の前ではアオザイ姿のベトナム人女性たちが「一緒に飲もう~」などと通行人に声をかけていた。似たような事件が起きないことを願うばかりだ。 ……・・
現代ビジネス編集部
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