「時間の使い方が下手な人」はコツがわかってない 勉強時間をつくれない人に、独学プロが教える
2つ目は、ムダな時間は意識的に削る必要があるということです。やることがないのに、だらだらと残ったり、人数合わせで会議に出たりしている場合は、注意しましょう。 人生は有限です。そして、自由に使える時間は思ったより短いものです。 仮に、健康に生活できる年齢を80歳までとすると、生まれたときから残された時間は2万9200日、たった70万800時間しかありません。 3分の1は眠っていることが普通でしょうから、そうすると、自由に使える時間はおよそ50万時間しかありません。思ったより少ないと感じる人がほとんどではないでしょうか。
私もサラリーマン時代に、上司が帰らないからなんとなく自分も残っていることがありました。勉強を始めて定時に帰ることを徹底してからは、かなり少なくなったものの、振り返るとそれらはどうしようもなくムダな時間でした。正確にカウントすることは難しいですが、1日10分だとしてもひと月に3時間、8年にわたって無意味な時間を過ごしたと仮定すると、トータルでは288時間になります。 ■ムダな時間を削って、自分のために使う
不動産業界で重宝される宅建士の試験に合格するために必要な勉強時間、300時間に近い数字です。資格があれば不動産会社では月に数万円の手当を受け取れることが一般的で、不動産業者として独立することもできます。 だらだらと上司の顔色を気にしながら残っているだけで、そのように人生の選択を増やすことができるほどの時間を、ドブに捨てていることになります。 「時は金なり」という言葉がありますが、時間は金銭的価値に換算できるだけでなく、命そのものです。
時間があれば遊ぶことも学ぶことも、楽しむこともできます。 理由なくムダに使うことはなんの意味もなく、死ぬときに後悔することになるかもしれません。 終身雇用は事実上崩壊し、ジョブ型雇用の傾向が強くなっています。スキルのある人材に対して初任給を大幅に上げ、有能な人材確保を狙う企業も増えています。 2022年にマイナビが行った「新入社員の意識調査」によると、アンケートに回答した新入社員のうち、「定年まで勤めたい」と回答したのは18.5%だったそうです。この調査だけでも、転職を視野に入れたキャリア形成が一般的になりつつあることがわかります。