DeNA・南場智子オーナー「海を渡ると年俸が桁違いに…産業としてもっと発展を」三浦監督とともに日本球界のあるべき姿語る
26年ぶりの日本一に導いたDeNAの三浦大輔監督(50)と南場智子オーナーが11日、東京・千代田区の日本記者クラブで会見した。ドジャース・大谷翔平の活躍でメジャーリーグに注目が集まる中、日本一のチームの指揮官と球団経営者が日本球界のあるべき姿や考えを明らかにした。60人の報道陣、45人のウェブ参加者計105が参加した。 「メジャーの有望な選手の供給源になっている。大リーグが栄える構造。お考えを」。端的な質問が飛び、2人が反応した。NPBはどうあるべきか。日本一になったからこそ、話せる機会でもあった。 三浦監督は「僕は日本のプロ野球を盛り上げようと(思う)。メジャーに対抗しているわけではない」。メジャーかNPBかの線引きをまず否定。その上で、現場の指揮官として肌で感じることも説明した。 「今の選手たちは昔と違ってメジャーはすごく身近に感じられると思いますし、それはアマチュアの選手も子どもたちも」と若い選手の温度感を紹介。「誰もがいける場所ではない」とメジャーの素晴らしさを認めつ、NPBの存在意義を強調する。「日本のプロ野球がもっともっと盛り上がる熱い戦いをすれば日本の野球ファンも注目してくれる」と呼び掛けた。 南場オーナーも見識を示した。「日本には日本の良さがある。同じ野球。メジャーが盛り上がることもマイナスではない。世界で盛り上がって、国際的な試合を行うことによってさらに発展していく」と国際大会へ賛成の意見を述べた。 その上で「そうはいっても、飛行機に乗って海をわたると、年俸が桁違いになるので悔しい面もあります。日本のプロ野球を産業として規模をもっと発展させる必要がある」とプロ野球界のパイの拡大論を展開した。 DeNAは今永昇太投手が昨オフにカブスに流出、逆に筒香嘉智外野手が今季途中に米球界から戻り日本一に貢献。現場の熱い戦いとパイの拡大で日本野球界の発展に貢献するつもりだ。
中日スポーツ