債券は下落か、高金利継続懸念で米長期金利上昇-日銀修正観測も重し
(ブルームバーグ): 21日の債券相場は下落が予想されている。米国で高金利政策が続くことへの警戒から長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。日本銀行が早期に国債買い入れ減額や追加利上げに踏み切るとの見方も重しになる。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは「前日も日銀の早期政策修正観測により、ほぼ全年限で数十年ぶりの水準に金利が上昇しており、債券相場の地合いは良くない」とみている。
日銀は同日、「過去25年間の経済・物価情勢と金融政策」をテーマに多角的レビューに関する第2回ワークショップを開催する。鶴田氏は「超低金利や量的緩和の副作用が議論され、6月の政策修正の布石になるとの見方もあり、注目度が高い」としている。
鶴田氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.97~0.99%(20日は0.975%で終了)、先物中心限月6月物は143円55銭~143円75銭(同143円73銭)。
先物夜間取引で6月物は20日の日中取引終値比1銭安の143円72銭で終えた。
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Masahiro Hidaka