「互いの利益になる提案を」石破首相、トランプ氏との早期会談に意欲 14日から南米訪問
石破茂首相は11日夜、第2次石破内閣の発足を受けて官邸で記者会見し、トランプ次期米大統領について「なるべく早いタイミングで直接会談する機会を持ちたい」と述べ、早期の会談に意欲を示した。 【グラフィックでみる】G7各首脳、トランプ氏との関係は? その上で、「米国には米国の、日本には日本の国益がある。正面からぶつかってもどうにもならない。相乗的にお互いの利益に、アジア太平洋地域の平和と安定に資するものだということをどれだけ提案するかだ」と述べ、「どれだけ譲るとか譲らないとか、そういうのは、ディールの世界に尽きるものだと私自身は思っていない」と語った。 トランプ氏の掲げる政策について、「大統領選中もいろいろな主張をしていた。ウクライナについて、ガザについて、同盟関係について然り。どのような政策を打ち出していくかは現在予測つくものではない。選挙期間中にどういう発言したかを詳細に分析する」と述べるにとどめた。 また、首相はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するため、14日から南米を訪問すると表明した。バイデン米大統領、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との会談にも意欲を示した。