兵庫・明石で唯一!真のナポリピッツァ協会認定店 創業の裏に幼い頃の体験 料理も食器も“本格”追求
イタリア・ナポリに古くから伝わる職人の伝統技術を守り、その技術を後世にも伝えていくことを目的として、1984年に創立され、今もナポリに本部を置く「真のナポリピッツァ協会」。そんな協会に、兵庫県明石市で唯一認定された店がある。「ピッツェリア ベアトリーチェ」(以下、ベアトリーチェ)だ。 【写真】こだわりの結晶! ベアトリーチェの食器 すべてイタリアのオーダーメイド ベアトリーチェがオープンしたのは9年前。それまで東京で10年以上修行をしていた津田浩堂さんが地元・明石市に戻ってきて開いた。 津田さんは小さいころ、本格的なナポリピッツァを食べに連れて行ってもらったことが頭の片隅に残っており、料理人になりたいと思ったときに「どうせやるなら心に残ったものにしよう」とナポリピッツァを選んだという。 店名のベアトリーチェはラテン語で「幸福」を意味する。「家族(の集まり)などいろんなシーンで楽しくお食事していただける場所を作りたいと思って名付けました」と津田さんは命名の意図を明かした。 「ナポリピッツァとは、薪釜を使って高温で一気に焼き上げたもの。シンプルなんですけど、やはりそこが奥深い」と津田さん。ライブ感を大事にしていて、焼いている姿も楽しんでもらえるよう、全面オープンキッチンにしている。 明石と言えばタコが全国的にも有名だが、ベアトリーチェでは、そうした地元の食材を料理に使用している。店名と同じ「ベアトリーチェ」と名付けたピザにも明石のタコを使う。タコは、生地との相性を考え、ある程度の歯ごたえを残しつつも柔らかく煮込む。また、安心して食事をしてほしいとの願いから、生地に使う粉は北海道で作られる“国産”を選んでいるという。 店作りでは、外国に来たような雰囲気作りを大事にした結果、食器は全てイタリアでオーダーメイドするというこだわりよう。 「同じ料理であってもお皿が違うとやはり雰囲気も違いますし、また新しい雰囲気でおいしく召し上がっていただきたい」と津田さんは話す。店内にはナポリにまつわる絵画も展示している。 旬のおいしいものを提供しようと、年に4、5回ほどメニューを大きく変えている。10年という1つの節目に向けて津田さんは、「リピーターを大事にしつつ、新規の客ももっと呼び込んでいきたい」と意気込みを語った。 ※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より
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