<南くんの恋人>5度目のドラマ化で令和の世でも注目 有名なのは高橋由美子×武田真治の1994年版 記念すべき1作目は?
5度目のドラマ化が決定し、令和の世でもにわかに注目を集める名作マンガ「南くんの恋人」。新作ドラマは設定を“男女逆転”させ、「南くんが恋人!?」とのタイトルで、テレビ朝日系で7月にスタートするという。過去4度の実写化において、もっとも有名なのが、高橋由美子さんと武田真治さんのコンビで1994年に同局で放送された連続ドラマだが、実は実写作品としては2作目。では、記念すべき1作目は……。 【写真特集】昔と変わらない? 高橋由美子がノースリーブ姿で 撮影時の「先輩に怒られた」豪快裏話も披露
◇マンガは1980年代に連載 結末は…
「南くんの恋人」は、内田春菊さんが1986~87年に青林堂のマンガ誌「月刊漫画ガロ」で連載し、1987年にコミックスが発売された。メガネ姿の平凡な高校生の南くんと、手のひらサイズになった小さな少女・ちよみの同居生活を描いた異色のラブストーリーだ。
ある日突然、体が小さくなってしまったことで、家には帰らず、それ以前から恋人だった南くんの部屋で暮らすことを選んだちよみ。不便なことや危険なこともありつつ、南くんに面倒を見てもらいながら楽しい日々を送っていたが、思わぬ運命をたどる。
終盤、二人で出掛けた旅行先で、南くんが崖から転落。シャツのポケットに入っていたちよみは、体が小さかったため、衝撃に耐えきれず、意識がもうろうとなり、その後、命を落とすという、何とも悲しい結末を迎える。
マンガは、2012年に「南くんは恋人」とのタイトルで25年ぶりに復活。小さかったちよみは元の人間の大きさに戻り、南くんの方が手のひらサイズになるという逆転設定で、新たな恋物語が展開した。ちなみに、この「南くんは恋人」も、飯沼愛さん主演の新作ドラマ「南くんが恋人!?」の原案にクレジットされている。
◇実写1作目は唯一の単発ドラマ
そんな「南くんの恋人」だが、最初に実写化されたのは1990年。手のひらサイズの小さな少女・ちよみに扮(ふん)したのは石田ひかりさんだった。南くん役は工藤正貴さんが務め、TBS系で単発ドラマとして放送されている。