駿河湾産サクラエビの秋漁終了 水揚げ183トン 平均価格は昨年よりわずかに高く
駿河湾産サクラエビの秋漁が25日夜、終了した。11月4日から計15回出漁し、由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)を合わせた水揚げ量は約183トンだった。昨年の秋漁より出漁回数が減った分全体の水揚げ量も減少したが、1日当たりの平均水揚げ量では昨年を上回った。 台風21号の影響で当初予定の10月29日から1週間延期して迎えた11月4日の初漁では、約2・3トンを水揚げ。徐々に量は増え、1日の漁獲量は12月2日の約30トンがピークとなった。 1ケース(15キロ)当たりの価格は初競りで約7万3千円を付けた後、5万~6万円台半ばを中心に推移した。漁期全体を通しての平均取引値は約6万3千円(宵売り含まず)で、昨年よりわずかに高かった。 静岡県桜えび漁業組合の実石正則組合長は「夏場の猛暑もあり海水温が高く、当初は影響を受けたが、海水温の低下に伴って水揚げが上向いた」と振り返り、「小さなエビが混ざることもあり、世代交代がうまく進んでいる」と手応えを得た。
静岡新聞社