今年はかき氷がピンチ!?「天然氷」不足 値上がりも【ひるおび】
暑くなると食べたくなるのが「かき氷」。 しかし、今年は「かき氷」がピンチ!?天然氷が足りないというのです。 【写真を見る】今年はかき氷がピンチ!?「天然氷」不足 値上がりも【ひるおび】 ■ふわふわかき氷に欠かせない「天然氷」 東京・巣鴨の『福島屋』や、台東区の『ひみつ堂』など、多くの人気店が使用している「天然氷」。 不純物が少なく、氷自体が溶けにくいという性質があります。 羽衣のような真っ白なかき氷ができ、ふわふわとした食感が楽しめます。 また、通常の氷はマイナス10℃前後のところ、天然氷はマイナス4℃前後と比較的温度が高く、頭が痛くなりにくいそうです。 しかし、その天然氷に今、異変が… 天然氷が減少しているのです。 『福島屋』では、例年10月まで販売しているかき氷が今年は9月末には販売中止となる可能性が。『ひみつ堂』では氷の値段の上昇に伴い、7月に値上げも検討しているそうです。 ■天然氷ができるまで 「天然氷」を作るには、様々な工程が必要です。 栃木・日光で天然氷を手掛ける『四代目 徳次郎』の場合です。 ◆11月中~12月中旬【下準備】 ・池の土を耕し掃除 ・水を張って綺麗な水を保つ ◆12月中旬【氷が張りだす】 ・納得がいく氷が張るまで何度も氷を割ってやり直し綺麗な氷を作る (2週間~20日間かけ厚みのある氷に) ・その間、雪をまいてほうきで掃き、チリなどを包んで取り除く作業を繰り返す ◆1月【切り出し】 ・氷の厚みが14~15cmになったら、縦45センチ×横65センチの大きさに切り出す ・氷室で保管する 天然水を自然にゆっくりと凍らせることで硬くて透明度の高い氷になるのです。 ■天然氷が不足しているワケ なぜ天然氷が今不足してしまっているのか、『四代目 徳次郎』の山本仁一朗代表に聞きました。 【理由1 異常気象】 今年は大雪の影響で氷を張る池の雪かきが間に合わず、『四代目 徳次郎』では通常4000枚できるところが3000枚弱になってしまったといいます。 【理由2 近年の暖冬】 暖冬の影響で雪ではなく雨が降ると、氷との温度差で氷にひびが入ります。割れた部分から雨とともに不純物が入ってしまうと、張った氷を割って1から氷を作り直すこととなります。 例えば1月中旬に雨が降ってしまうと氷づくりが間に合わず、薄い氷になって出荷できないこともあります。
恵俊彰: こうやって聞くと、天然氷がものすごく貴重なものに思えますね。 コメンテーター 朝日奈央: 11月中旬から作り始めているのに、雨などの影響で壊さないといけないって本当にもったいないですよね。 天然氷のかき氷はちょっと高級な感じがしたんですけど、これを聞くと納得できます。 (ひるおび 2024年6月12日放送より)
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