韓国の墜落事故の遺族を待ち受ける「苦悩の10日間」 史上最悪規模の事故の遺族はどんな日々を過ごすのか
韓国史上最悪規模の航空機事故で、遺族たちが過酷な現実に直面している。179人が死亡した済州航空7C2216便の事故現場からは600以上の遺体の断片が発見され、身元確認には最長10日を要する見通しとなった。 韓国の墜落事故「爆発の瞬間」を目撃した男性が衝撃を語る ニューヨーク・タイムズ紙によると、務安国際空港に集まった数百人の遺族は、当初数時間で遺体の引き取りができると考えていたが、5体を除くほとんどの遺体が炭化し、断片化している状態だという。 遺族代表のパク・ハンシン氏は、「被害者の尊厳が著しく損なわれている」と当局の対応を厳しく批判。気温上昇による遺体の腐敗を懸念する遺族らは、冷凍コンテナの増設を要請している。 空港の出発ロビーには毛布を敷いて長期滞在の準備をする遺族の姿が。市民団体や教会、地方自治体は、休憩用のテント、水、タオル、お茶、お菓子などを提供している。「両親を失った子供たちは、どうやって生きていけばいいのか」というパク氏の言葉は、遺族たちの深い悲しみと不安を象徴している。