<御上先生>“御上”松坂桃李と生徒29人に関わる役で吉岡里帆、櫻井海音、及川光博、常盤貴子ら キャスト8人発表
「VIVANT」「アンチヒーロー」など日曜劇場への出演を重ねる林さんは神出鬼没な男、中岡壮馬役、及川さんは御上の上司で、文科省初等中等教育局局長の塚田幸村が演じる。主演した「グッドワイフ」(2019年)以来6年ぶりの日曜劇場出演となる常盤さんは元隣徳学院の教師、冴島悠子を演じる。冴島はある出来事がきっかけで学院を去り、現在はコンビニでパートとして働いている。
「天国と地獄~サイコな2人~」(2021年)以来4年ぶりの日曜劇場出演となる北村さんは、隣徳学院の理事長、古代真秀を演じる。隣徳学院を新設し、一代で東大入学者数が県内ナンバーワン進学校までにのし上げた。生徒たちとも気さくに接する一面を持ち、世間では理想的な学校経営者として認知されている人物だ。
飯田プロデューサーのコメントは以下の通り。
◇プロデューサー・飯田和孝さんのコメント
子供は大人の下に存在する、学生は大人の管理下にある、もちろん安全面など大体において正しいと思うのですが、欧米に比べてこの管理意識が異様に高いのが日本なんだそうです。18歳から成人とされたにもかかわらず、この構図は変わる気配はありません。そしてこの構図が、「人のせいにする大人」を生み出しているとさえ言われています。
このドラマで、御上先生に影響を受けるのは、29人の生徒だけではありません。登場する大人たちも、御上先生の「考えろ」という言葉に突き動かされていきます。学校、文科省、さまざまな場面で、御上先生の言葉を感じ、変化していきます。大人たちが、自分の弱さを認め、考えて、変化しようとする時、生徒と同じように大人も成長していきます。社会が抱える問題、私たち大人が見て見ぬ振りをしてきた問題に、この登場人物たちが向き合わせてくれます。
撮影が始まって2カ月弱、大人キャストの生徒を見る目は、子供に対しての目ではありません。一緒にシーンを構築していく俳優部として、切磋琢磨する仲間として、その場にいます。時にアドバイスを、時に場を和ませてくださる皆さんと生徒のシーンは、緊張感と温かさとが入り混じっている不思議な感覚があります。
「御上先生」で生徒たちを輝かせる大人たちの弱さや葛藤、嫉妬、執念、さまざまな感情に、自身を投影して、共感していただけたらうれしく思います。