日本トレクスがグッドデザイン特別賞
スワップ冷凍バンボデーで
トレーラー製造で国内トップシェアの輸送用機器製造「日本トレクス」(愛知県豊川市伊奈町)の「スワップ冷凍バンボデー」が、今年度のグッドデザイン賞の「グッドデザイン・ベスト100」と「グッドフォーカス賞・新ビジネスデザイン」に選ばれた。【竹下貴信】 全国から約5700点の応募があり、1500点がグッドデザイン賞に。その中のベスト100に輝き、さらに大賞、金賞に続く特別賞に選出された。 「物流の2024年問題」を解決する製品として注目される、キャリア(運転席部分)とボデー(荷台部分)を切り離せる冷凍バントラック(温度管理車)のボデー部分になる。大型トラックサイズで、冷凍食品やアイスクリームなどを運ぶのに適している。折り畳み式の脚を搭載しており、車両の装備を追加することなく使える。昨秋に発売した。 キャリアとボデーが切り離せることで、東京から大阪へ荷物を運ぶ際に、浜松などで中継する時に荷物の積み替えをしなくてすむ。これによりドライバーの日帰り業務が可能になる。さらに荷役作業が運転業務と分離でき、ドライバーの長時間労働の改善や輸送効率のアップが期待できる。 審査員は「深刻な輸送能力不足に直面する物流の2024年問題に対して、シンプルで実利的な解決策を提供する製品。日本車体工業会の統一規格として採用されている点も大きな実績」と評価した。同社は「受賞を機に、ものづくりにおけるデザインの活用を積極的に推進し、ブランドイメージの向上に努めていく」とコメントした。
東愛知新聞社