鹿児島市電でなぜ脱線事故が相次いでいるのか、市交通局が原因と対策を報告しました。 ■　鹿児島市交通局　枝元昌一郎　局長 「１０月３日、谷山電停前において、市電の脱線事故を起こしたこと、心よりお詫び申し上げます。」 10月３日、谷山電停近くでの脱線事故。 カーブ区間が終わる脱線防止レールが途切れたところで、横からの遠心力がかかったことが原因としています。 市電は８月にも鹿児島駅前電停近くで、分岐点を通る際、前の車両と後の車両が異なる軌道に乗り脱線しています。 7日の経営審議会で交通局は８月の事故について電車の進行方向を変える設備の老朽化が原因だったとし、該当設備の改修と同じ設備をもつ１１カ所について点検を終え異常がなかったと報告しました。 再発防止策として新たな点検項目を追加するほか設備を全て交換することも検討するとしています。 相次ぐ事故に委員からは厳しい指摘も ■　審議会の委員 「８月だけで終わらずに、また起きてしまったということが一番の問題だと思う。（設備の改修など）予算的な問題はあると思いますが、何よりも安全に運行することを考えると、できる限り前倒しをしてやる方法を検討していただいて」 ■　鹿児島市交通局　高橋公弘　次長 「応急処置は終わっておりますけれども、抜本的な改修というものが必要になってきます。これについては予算的な部分も必要になってくるところでございますが、早急に改修をしていきたい」