「ゲンバ女子」の仕事や育成支援 松浦社長の熱い思い
女性技術者の育成、独立開業まで支援
2014年から開始したレディース・ライフライン・サポート事業は、マンションなどの住宅や多企業で活躍できる女性技術者の育成、さらには独立開業まで支援をする。女性の単身世帯も上昇傾向にあると言われる中、「女性をとりまく環境を見て、この事業の必要性を痛感しました。お掃除サービスから、電気、水まわり、鍵、防犯機器設置など、幅広く対応させて頂いてます」という。 そして2015年4月から女性電気工事士第1期生の受講をスタートした。ちなみに1期生は16歳から60歳台までの幅広い年齢層の女性8人が受講、7人が筆記試験を通過し、5人が「第2種電気工事士」を取得。合格者はエルスリーグローバルのスタッフとしてすでに各現場で活躍している。 講座の講師を務める國府淑美さん(同協会理事)は、「皆さん、真剣です。若い方から年配者まで受講者も幅広く、わかりやすいと好評を頂いています。今年は大阪だけでなく、東京方面でも開講予定です」という。
ゲンバ女子力を高める
受講生で本業が建築リフォームの会社員だという女性(37)は「仕事がらみでも資格がいるので、資格を取るために勉強中です。メンズ中心なだけに、道具が重たいんです。でも、ここの道具は女性用に改良されたものだし、見た目もかわいい。仕事中も女子でいたいですから」と笑顔を見せる。 もう1人の女性(25)は「新しい資格を取りたくて参加し、第2種電気工事士を取得。今は主婦ですけど、将来的に家庭を支えるという意味もありますし、資格が取れてよかったです」と語ってくれた。 女性のための工具開発プロジェクトも進み、第一弾はドライバー編で、この2月に神戸電子専門学校で完成発表会が行われた。可愛いアイテムがいろいろで、現場の現状とアイデアの融合はゲンバ女子力を高めるに違いない。 (文責/フリーライター・北代靖典)