ミランとローマがエイブラハムとサレマーカーズの期限付きトレードで合意報道
ミランとローマがFWアレクシス・サレマーカーズとFWタミー・エイブラハムのトレードで合意に至ったと、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が30日に伝えている。 アルバロ・モラタの代役となるセンターフォワードの獲得を目指すミランと、ウインガーの獲得を目指すローマは、エイブラハムとサレマーカーズのトレード案を検討。現地時間30日24時の移籍期限まで24時間を切る中、ミランがローマに支払うべき移籍金の差額となる700~1000万ユーロ(約11~16億円)や、エイブラハムの高額な550万ユーロ(約8億8000万円)の年俸が焦点となっていた。 だが深夜にわたって、両クラブの間で解決策の模索が行われた結果、買い取り義務やオプションの付帯しない期限付きのトレード案で合意に至ったことが報じられている。その後の完全移籍の条件については、別の機会に交渉が行われるとの見通しが示されている。 「ミランはこうして新しい控えCFを手に入れる」一方、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』は「ローマが(ダニエレ)デ・ロッシの求めていた左ウインガーを獲得する」と報道。同紙はまた、ローマがサレマーカーズと、ミランがエイブラハムとの間でそれぞれ合意に至ったとも伝えており、後者については高額な年俸に関する全ての条項の調整が行われると報じた。なお、サレマーカーズは現地時間9時にローマへ到着、エイブラハムは10時30分にミラノに到着する見込みとなっており、それぞれ新天地でメディカルチェックに臨むことになる。 ベルギー出身の25歳サレマーカーズは、2020年1月にアンデルレヒトからミランに加入。ステファノ・ピオリ指揮下で2022年のスクデット獲得に貢献した。だが、ミランが大型補強を行った直後の昨シーズンは、出場機会を求めてボローニャへ期限付きで移籍。左ウイングを主戦場としてリーグ戦30試合に出場し、チアゴ・モッタ率いるチームの躍進を支えた。 一方、チェルシーの下部組織出身の26歳エイブラハムは、2021年にローマに加入。当初は主力として活躍していたが、昨年6月に左ひざ前十字じん帯を負傷して長期離脱した影響から、昨シーズンは公式戦12試合に出場にとどまっていた。