フランスベッド船橋に直営店、千葉県内初 首都圏での収益拡大へ ファミリー層ターゲットに
寝具メーカー「フランスベッド」のグループ会社で、寝具の直販を手がける「フランスベッド販売」(東京都調布市)は、千葉県内で初めて、グループ製品の展示・販売を行うショールーム兼直営店舗「フランスベッドギャラリー船橋」を船橋市にオープンした。これまで県内には、フランスベッドグループの直販店やショールームはなかった。ファミリー層を中心に人口が多い同市に新店舗を構えることで、首都圏での収益拡大につなげたい考えだ。 同社によると、県内にはこれまでフランスベッドグループの直販店やショールームはなく、フランスベッドを取り扱っている百貨店や家具店、ECサイトでしか購入できなかった。 そこで同社は、「住みたい街ランキング」にも選ばれるなどファミリー層を中心に人気の高い同市に着目。ファミリー層は、マイホームを新たに建てたり、引っ越したりなどの節目にベットを買い替えることが多いこともあり、県内初の直販店のオープンを決めた。出店前の市場リサーチとして3月に同市で展示販売会を行ったところ、当初の目標の160%の売り上げを獲得できたという。 オープンした直販店には、大型収納が付いたベッドやキングサイズのベッドといったファミリー向けの商品を展示。このほか、主力商品である電動リクライニングベッド7台や専用のマットレス10種類、ECサイト限定の商品など計約50点を置いており、実際に使い心地を確かめることもできる。「スリープアドバイザー」という社内資格を持つスタッフも常駐し、眠りの悩みに合わせた商品の提案も行う。 同社によると、同市以外にも八千代市、市川市、千葉市など近隣市からの来店も見込んでおり、初年度の売り上げ目標は1億5千万円。同社の湊一規社長は「商圏人口が多いのが魅力で、出店前のテスト展示販売会でも予想以上の売り上げがつかめた。ニーズに合わせた商品の提案を行うことで、首都圏での収益拡大に結びつけられれば」と期待している。