日本企業がスウェーデンのためにつくるパリ大会公式ウェアがすごい
アスリートのハイパフォーマンスを引き出す高い品質と機能性
ユニクロのウェアを着たスウェーデン代表選手団は、22年北京冬季大会で冬季大会の中で過去最高の25個のメダルを獲得。ユニクロのウェアはアスリートのハイパフォーマンスを引き出すウェアとして信頼を獲得し、既に2026年にミラノ・コルティナダンペッツォで開催される冬季オリンピック・パラリンピックまで契約を継続することが決まっている。 パリ大会のウェアについてもユニクロは、スウェーデン代表選手団が認める高品質・高機能なウェアをつくり上げた。外部機関やパートナー企業と革新的な開発を行い、ユニクロ有明本部の「ラボ(人工気象室)」では、夏のパリの温湿度を再現し、モニターテストを実施。日本のアスリートに実際にウェアを着用してもらい、運動時に汗をかく体の部位や発汗量のデータ、汗によるべたつきの感じ方などのアスリートの声を収集し、。発汗しやすい部位にメッシュ素材や通気孔を効果的に施すことで、衣服内の熱を逃がしやすくし、ウェアの快適性を高めた。さらに、動きを妨げず身体に適度にフィットするシルエット、首まわりを美しく見せる立ち襟や、生地を縫わずに貼り合わせるボンディング加工を施したパンツ裾など、デザインの細部にまでアスリートの声を反映しているという。スニーカーは専門の研究機関と協業し、通気性、クッション性、安定性に優れた履き心地を実現させた。もちろん、ユニクロの代名詞ともいえる吸汗速乾機能「ドライEX」や、縦横に自在に伸縮する「ウルトラストレッチ」、心地よい肌触りと汗を速乾させる機能を併せ持つ「エアリズム」、着るだけで紫外線をカットする「UVカット」などの機能も惜しみなくつぎ込んでいる。
環境面の配慮にもこだわった。工場の製造工程で廃棄される糸から作ったリサイクルナイロン素材や、リサイクルポリエステル素材などリサイクル素材を積極的に取り入れた。公式ウェア全使用素材に占めるリサイクル素材の割合は21年東京大会の約33%から約50%に拡大。ウェアの主素材の原材料に関わる温室効果ガス排出量も東京大会から約50%削減した。また、ユニクロ店舗で回収したユニクロ商品(ポリエステル高混率素材)の一部を化学的にリサイクルし、スウェットやTシャツなど16アイテムに採用。顧客から寄せられた商品を原材料の一部として新たな商品に化学的にリサイクルするのは、ユニクロとして初の取り組みとなる。 ユニクロがパリ大会で提供する公式ウェアは、ユニクロとスウェーデン・オリンピック・パラリンピック委員会が中核に据える「クオリティ」「イノベーション」「サステナビリティ」への熱意がこもったラインナップとなっている。ユニクロを傘下に持つファーストリテイリング社の柳井正代表取締役会長兼社長は「ユニクロのウェアを着たスウェーデン選手たちの活躍にいつも感銘を受けています。2024 年の大会でも、LifeWear を通じてスウェーデンの選手たちをサポートできることを大変うれしく思います。選手団とともにスポーツと服を通して、より良い社会の実現に向け貢献してまいります」とコメントした。パリ五輪・パラリンピックでは、服とスポーツの力を世界に発信するユニクロとスウェーデン代表選手団のパートナーシップにも注目だ。
VictorySportsNews編集部