日本企業がスウェーデンのためにつくるパリ大会公式ウェアがすごい
今夏のパリ五輪・パラリンピックにてスウェーデン代表選手団が着用する公式ウェアが5月14日に、ストックホルム市内の国立科学技術博物館でお披露目された。ウェアを手掛けたのは、日本企業のユニクロだ。 セーリングで21年東京五輪銀メダリストのアントン・ダールベリらトップアスリート8人に、12年ロンドンパラリンピック金メダリストで元車いすテニス選手のレジェンド、ステファン・オルソンを加えた9人で構成された「ユニクロ チーム スウェーデン」が、公式ウェアをまとって発表イベントに登場し、会場を沸かせた。
パリ大会の注目選手も
スウェーデン代表選手団には、「ユニクロ チーム スウェーデン」のメンバーでもあり、アントン・ダールベリとともに22年・23年のヨーロッパ選手権にて金メダルを獲得したセーリングのロビサ・カールソンや、同じく、22年・23年のヨーロッパ選手権にて金メダルを獲得したビーチバレーボールの期待の若手、ダーヴィッド・オーマンとヨナタン・ヘルヴィグがいる。その他、男子棒高跳びで連覇を狙う世界記録保持者のアルマンド・デュプランティスや、競泳女子で五輪では3大会連続のメダルを目指すサラ・ショーストロムら世界トップクラスの選手が名を連ねており、ユニクロのウェアを身につけた選手が、花の都で表彰台に立つシーンが実現する可能性は高い。
ユニクロが手掛ける公式ウェア
2018年8月にストックホルムにスウェーデン国内でのユニクロ1号店をオープンしたこと機に、ユニクロとスウェーデンオリンピック・パラリンピック委員会は、2019年1月にパートナーシップ契約を締結。五輪・パラリンピックでのウェアのサポートは21年東京夏季大会、22年北京冬季大会に続き、3大会目となる。 今回の公式ウェアのコンセプトは「The High-Performance Simplicity of LifeWear(研ぎ澄まされた機能美)」。パリの華やかな街並みに溶け込む、シンプルで美しい洗練されたデザインに仕上げた。セレモニーや移動時、取材対応、選手村で過ごす時間など大会期間中のあらゆる場面に対応できる仕様だ。 ユニクロのユニホーム&カスタマイズ部の小笠原一郎リーダーは、「ネイビーを基調とした中に、スウェーデンのナショナルカラーである青と黄色を織り交ぜ、華やかなパリの街並みの中でも映える、シックで格好いいデザインを追求しました」とデザインのこだわりを説明した。 五輪はゴルフ、バドミントン、卓球、テニス、カヌー、ボート、セーリング、アーチェリー、射撃、スケートボード、ブレイクダンス、水泳、ビーチバレーボールの13競技、パラリンピックはバドミントン、卓球、車いすテニス、カヌー、ボート、水泳の6競技の競技ウェアも提供予定。スウェーデンオリンピック・パランピックチームの選手、コーチ、スタッフ、委員会メンバーなど約650人が着用する。