菅野智之「みんなすごくよそよそしくて…」7回1死までノーノー 5勝目お預けも無敗継続
◆JERA セ・リーグ 阪神1―2巨人=延長10回=(26日・甲子園) 病み上がりでも、安定感は健在だった。菅野はベンチで勝利を見届け、笑顔で仲間を迎え入れた。7回1死まで無安打投球を続け、6回1/3を3安打1失点。5勝目こそお預けになったが、今季の無敗は継続し「少し間隔は空きましたけど、いつも通りすんなり入れました」とうなずいた。 体調不良による登録抹消から最短10日で復帰。最速151キロ、制球力も抜群で6回まで無安打投球を披露。24日の戸郷に続く快挙もよぎるほどで「みんなすごくよそよそしくて、丸ぐらいしか声をかけてくれなかった」と笑った。7回1死で森下に初安打となる二塁打を許し、3連打で1点を失い降板。「7回は3巡目の中軸で、一番難しいイニング。いい勉強になりました」と謙虚に振り返った。 24日の練習前、投手陣の輪の中心で言葉を発した。「捕手の意思をくんで投げなきゃダメだよ」「ボールにするところはする、勝負は勝負と意思の統一をしなきゃダメだよ」。小林や戸郷とも話し合った上で「最近できていない」と呼びかけ、マウンドでも体現した。 阿部監督は「要所で真っすぐもゾーン内で勝負できていた」とたたえた。「投手みんなで助け合い頑張れている」と菅野。チームをけん引しつつ、一丸で勝利を積み重ねる。(田中 哲)
報知新聞社