トレーニング中の事故で亡くなった渡邉藤男さん 同県の後輩・神山拓弥が思い吐露「前で何度も駆けてきた」/日本選手権競輪
いわき平競輪「第78回日本選手権競輪(G1)」は1日、2日目を迎えた。5レースの一次予選で2着に入った神山拓弥(37歳・栃木=91期)に話を聞いた。 渡邉藤男さんが、不慮の事故で亡くなった。競輪選手は何歳になっても、どのクラスになっても、血のにじむような努力をしているのだと改めて実感。僕も渡邉さんとの思い出はいっぱいあるが、温厚な人柄で、差し脚が切れたイメージ。そして長らくS級中堅選手として活躍していた。 そこで栃木の選手に思い出話を聞いてみたが(亡くなった人の事を語り合うのが、何よりの供養だと思っているので)、神山拓弥は「F1とかで、何度も藤男さんの前で駆けている。藤男さんだけでなく、あの頃は、パワハラの時代だったので、行くしかなかった(笑)。今、それが許されるのは俺ぐらいでしょう(大笑い)。とにかく、お世話になった先輩だし残念です」。 カミタク節は健在だが、先輩の遺志を継いで、二次予選突破を目論む。(町田洋一)