関学被害選手の父親が会見(全文3完)問題は根深い。日本社会の縮図ありそう
「売名」ではないかという批判への受け止めは?
朝日新聞:追加で2つありまして、Facebook等を拝見させていただいていると、ご職業柄、売名なんじゃないかっていう心ない批判もあって、その辺りが非常に引っ掛かっているのかなと感じまして、その辺の受け止めが1つと、あとは今後、将来的には今のご職業を離れられて具体的に決まっていればどのような立場でどのような活動をするか。将来的に再度、今の職業のような形に戻られる可能性があるのか、その辺お聞かせください。 奥野:はい。まず1つ目の売名かどうかについては、それは収まったような、最初のころは、やっぱり子供たちがそんな話とかをするんですね。そんなに私とかは、当の本人なので、これまでそういうのはいっぱい経験していますから全然気にもしないですけれども、さすがに子供に言われるとこれは、子供大好きですから、そこは駄目やな、これなんとかせなあかんなという思いにさせられたきっかけです。 で、今後の活動は根深いものがあるので、日本のみならずスポーツ界が安全な形で行われるように、これはアメフトに限らず、ほかのスポーツで同じようなことでけがをしたようなメッセージもいただいていますので、で、表に出ないやつっていっぱいあると思うんですね。で、そういったことをどうすれば正常化できるかなっていうのを、やっぱり活動の中心にできたらいいなというふうに思っております。3つ目の将来戻るかどうかについては戻る気持ちはないです。 朝日新聞:ありがとうございました。
息子さんは試合に復帰する上で恐怖心は残っていない?
テレビ朝日:すいません、テレビ朝日『サタデーステーション』の菅原と申します。先ほど息子さんのけがの状況についてはお話ししてくださったと思うんですけれども、心の面ではいかがでしょうか。今後、フィールドに出てプレー、また戻っていくと思うんですけれども、何か恐怖心などが残っていないでしょうか。 奥野:正直申し上げて、あの衝撃を受けてどうだったっていうのは、本当に何が起こったのか分からなかったそうです。突然、こけたりとか突然落ちたりするときって、そういう衝撃を受けたときってそういう感想だと思うんですけれども、メンタル的には前の会見で申し上げたように、家族が心配している姿を見て、やるんじゃなかった、アメフトをやるんじゃなかったと言ったのが印象的だったんですけれども。 今、プレーをしながらどう感じるとかいう質問を直接したことがないので、そういう意味でのメンタル的なことは、ちょっと私は分からないんですけれども、今、元気に楽しくやっていることを見れば、やっぱりアメフトが好きなんだなというふうに思いますので、あした、スタイルをしてグラウンドに立つということを先ほど監督から聞いて、本当にもう、だんだん泣き上戸になってきたんですけど、じーんと来ました。 テレビ朝日:最後に、先ほど宮川選手に対してはかわいそうと言葉があったようですけれども、会見などを受けて、内田元監督やコーチに対しては何か言葉はあるんでしょうか。 奥野:いや、2人についての感情をここで大きく申し上げることは、したくありません。そこは別の形でしっかりと真相究明をして、あるべき姿にもう、日大のアメフトのみならず、日大さんがそうなっていただきたい。そこにはたくさんの、7万5000人の学生さんがいらっしゃるわけですから、この1件が、20日たって、こういう会見を開いて、日大の経営陣として学長は出られましたけれども、どう思っておられるのかなっていうのは、私はクエスチョンです。 テレビ朝日:ありがとうございました。