ミカ・ハッキネン、フェルスタッペンは「王座獲得回数の新記録を樹立できる」と大絶賛。しかし2024年は古巣マクラーレンの躍進を期待
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、3年連続でF1ワールドチャンピオンを獲得しており、2024年もチャンピオンの最有力候補であるのは間違いないだろう。 【ギャラリー】F1史上最も醜い、2014年のF1マシン全車 そのフェルスタッペンについて、2度のチャンピオン獲得経験者であるミカ・ハッキネンは、ミハエル・シューマッハーやルイス・ハミルトンが持つ7回というチャンピオン獲得回数の最多記録を更新する的確な存在であると考えているという。 「彼は正しい軌道に乗っていると思う」 そうハッキネンは語ったが、7回のチャンピオンを獲得するためには、まだまだやることがあるとも指摘する。 「マックスがこの数年で達成したことは、信じられないほどに素晴らしい。しかし(シューマッハーやハミルトンと)同レベルに到達するまでには、まだチャンピオンシップを4勝する必要があるんだ」 「マックスには史上最高のドライバーになれるだけの才能がある。でも、それは彼の力だけではできない」 「チーム代表、ピットクルー、そしてマネジメント……全てが正しく機能しなければいけない。マイケルとルイスは、そういう環境にいた。それこそが、彼らが(支配的な)時期を過ごせた理由だ」 フェルスタッペンは2023年、数々の新記録を樹立。22戦中19勝を挙げるという圧倒的な強さで王座に就いた。テクニカルレギュレーションに大きな変更はないため、今年もレッドブルが強いのは確実であり、前述の通りフェルスタッペンがチャンピオン最有力候補であるのは間違いない。 しかしハッキネンは、自身の古巣であるマクラーレンが、レッドブルを脅かす存在になる可能性があると指摘する。 「マクラーレンには多くのことを期待している」 「昨年の彼らは、厳しい状況でシーズンをスタートさせたが、その後順調に成長した。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリというコンビは、おそらくフェラーリに次ぐ最強ラインアップであろう」 「ふたりとも世界チャンピオンになれる可能性を秘めている。ピアストリはノリスにプレッシャーをかけ始めており、おそらく今年はフェルスタッペンもそれを感じることになるだろう」
Gijs Leuvenink