私たちは決断する際「当たり前の考え」にとらわれ、気づかぬ間に選択肢を制限している…全米で話題<自分だけの方法を手に入れる思考術>とは
◆二択なら「2つ」選ぶのもあり ここで視点を変えて、この型にはまった思考(箱内での思考)から抜け出してみよう。 あれかこれかの二者択一ではなく、もしかしたらもっとたくさんの選択肢があるかもしれない。人生では、必ずどちらかを選ばなければいけないわけではない。むしろ、あれもこれもどちらも選べることもある。 私もかつては、自分のビジネスを始めるには会社を辞めなければならないと思い込んでいた。友人の多くもそうだ。しかし、そんなことを誰が決めたのだろう? 私の場合、自分のビジネスが思うように成長しなかったころ、並行して大手IT企業で働いていた。自分のビジネスは夜と週末(そしてたまに平日の昼間)、そしてそれ以外の時間は会社で働く。 あるいは、会社勤めをしながら起業するという方法もあるだろう。ここで言う「箱の外に出て考える」とは、こうやってさまざまな可能性を探ることだ。
◆自分だけの方法 私たちは「当たり前」の考えにとらわれ、自分で選択肢を制限してしまうことがよくある。こうやって箱の外に出たがらないのは、大きな視点で物事を見ていないからだ。次の絵を見てみよう。 自分がこの迷路の中にいると想像してみよう。おそらくあなたは、まず真ん中に向かって歩いていこうとするのではないだろうか? なぜなら、迷路とはそういうものだからだ。 ところが、この迷路は違う。賞品は迷路の真ん中ではなく、迷路の外にある。しかしそれがわかるのは、ヘリコプターにでも乗って空から迷路を眺めた人だけだ。迷路の中にいては、本当のゴールがどこにあるかはわからない。 私たちのほとんどは、この迷路の中にいる状態で生きている。「当たり前」から抜け出すことができないのは、そうでなければならないと思い込んでいるからだ。 みんながやっている方法から離れれば、自分だけの方法が手に入る。 ※本稿は、『まっすぐ考える 考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
ダリウス・フォルー,桜田直美