小型になった新型「Mac mini」発表 最新チップ搭載で10万円切り、電源ボタンはまさかの「底面」配置変更
アップルは30日、同社のデスクトップPC「Mac mini」の新型モデルを発表した。筐体サイズは12.7センチ四方となり、現行モデルと比べて省スペース化が図られたほか、最新チップ「M4」を搭載することで、処理性能も向上した。11月8日(金)発売。 【画像】現行モデルと比べると一目瞭然…新型「Mac mini」の小ささと電源の位置をチェック アップルは今週、複数のMacモデルの新型発表を行うことを明かしており、今回のMac miniは昨日のiMacに続く発表となった。Mac miniはMacの中でも最廉価でありつつも、性能はiMac等と同等という、コストパフォーマンスの高さが魅力となっている。
性能向上で省スペース化、でも電源位置は「予想外」
新型でもその魅力を発揮しており、M4チップを搭載したモデルは最安94,800円(税込)からと、比較的安価な設定に。メモリのベースモデル(最小構成)が「16GB」になる変更も加えられ、お求めやすい一台になっている。ただし、ディスプレイやキーボード、マウスなどは自前で用意する必要がある点にはご注意を。 また、10万円を切る価格ながらもプロセッサには自社開発チップ「M4(およびM4 Pro)」を搭載しており、従来のM1モデル比で最大1.8倍のCPU性能、2.2倍のGPU性能を兼ね備えるとアピール。新たに米国で提供が始まった「Apple Intelligence」の利活用も念頭に、AI関連の処理性能の向上も図られる。 そして、今回の最大の注目ポイントが筐体の省スペース化。新型のサイズは高さ5.0cm、幅12.7cm、奥行き12.7cmとなり、現行モデルの高さ3.58cm、幅19.70cm、奥行き19.70cmから大きく縦横が小さくなっている。代わりに高さが1.5cmほど高くなっているが、アップルはWindowsパソコンと比べると「20分の1のサイズで最大6倍高速」とアピールする。 ただし、縦横の小型化の影響を受けてか、電源ボタンの位置が従来の本体奥面から「底面」に移動することに。商品ティザーからは一見して認識できないが、底面右上にあることが判明しており話題になっている。アップルとしては、MacBookのように「使わないときにシャットダウンする必要はない」という運用を見込んだ配置のようだが、国内外からは「予想外」との意見が寄せられている。 新しいMac miniは、M4チップと16GBメモリを搭載して94,800円(税込)から、上位チップのM4 Proは218,800円(税込)からそれぞれ予約受付中。
編集部 IT/デジタル担当