掲示枠は10→16→24→16 NHK党余波で選管も右往左往、兵庫知事選も波乱の予感
兵庫県知事選(31日告示、11月17日投開票)に向け、県選挙管理委員会や各市町は30日も選挙準備に追われた。斎藤元彦前知事が県議会から不信任決議を受けて失職。県政への注目が高まり、県関係者は「全国から候補者が集まるイレギュラーな選挙になった」と気を引き締めている。 【グラフィックでみる】兵庫県知事選の立候補予定者と県議会会派・政党を巡る」構図 28日まで続いた衆院選の開票作業を終えた選管関係者は、息つく間もなく知事選が始まる過密スケジュールに「疲れ果てている中でまた選挙に突入だ」と憔悴(しょうすい)した様子。選挙準備の中で特に気をつかったのがポスター掲示板だ。 県選管では、斎藤氏が失職し、出直し選への出馬を表明した9月下旬から本格的な準備を開始。当初から掲示板には、通常より多い10人分の枠を用意していたが、多数の立候補が予想されたため、今月上旬には16人分以上の枠を確保するよう県内の各自治体に指示したという。 さらに、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)が候補者を募る考えを表明。今夏の東京都知事選では過去最多の56人が立候補し、掲示板の枠が足りなくなった経緯もあり、県選管は24人分以上に増やすよう自治体に依頼した。 神戸市選管では、28日から増加分の設置作業に追われた。衆院選で使用した掲示板に知事選用の板をかぶせるなどして対応したところもあったという。 ただ、最終的に立花氏が自身だけの出馬になると明言したため、県選管は増設作業が完了していない場所については、もともとの16人分以上にするよう新たに通知。このため、地域によって24人分以上と16人分ほどの掲示板が混在しているという。