死者180人、能登半島地震 学校再開できず、孤立深刻
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震は9日、発生から9日目となった。午前9時現在、死者は180人に上り、連絡の取れない安否不明者は120人。小中高校が新学期を迎えたが再開できないところもあり、道路の寸断で孤立状態の地区も多い。県警は9日午後、地震直後の火災で全域が焼失した輪島市の観光地「輪島朝市」で、約100人態勢の大規模捜索した。 被災地では学校の校舎やグラウンドに亀裂が入るなどの被害が多発し、輪島市や珠洲市などを中心に80校以上で再開延期か未定の状況。避難所から通学する子どももいる。 岸田文雄首相は被災した受験生への配慮が必要だとの認識を示した。13日からの大学入学共通テストでは、被災者が追試験に回れる特例や受験票を紛失しても受けられる対応が決まっている。 避難所に身を寄せる人は2万8千人以上おり、志賀町の避難所では新型コロナウイルスに13人、インフルエンザに4人が感染した。道路は各地で寸断され、輪島、珠洲両市を中心に少なくとも3300人以上が孤立状態にある。