12/27劇場公開!『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』レビュー:活気あふれる展開で新規でも楽しめる
映画『ソニック・ザ・ムービー』シリーズ第3作目となる『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』では、登場キャラクターが増えたのは言うまでもない。 『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』レビュー:活気あふれる展開で新規でも楽しめる 2022年に公開された第2作目の『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』では、主人公ソニックに加え、仲間であるテイルスやナックルズが登場した。そして、シリーズ第3作となる今回は、さらにアクション満載の物語にソニックの宿敵であり、強大な力を持つシャドウが参戦する。
公開日:2024年12月27日(アメリカは12月20日) 日本語吹き替え声優:中川大志、森川智之、山寺宏一、木村昴、中村悠一、広橋涼 監督:ジェフ・ファウラー 脚本:パット・ケイシー、ジョシュ・ミラー、ジョン・ウィッティントン
セガのソニックのビデオゲームに詳しくない人でも楽しめる『ソニック・ザ・ムービー』シリーズは、実写とアニメーションを組み合わせた作品として、ファンや新規視聴者の期待を裏切らない仕上がりとなっている。試写会では熱狂的なファンから大きな反応が寄せられ、特にエンドロール後のボーナスシーンで新たなキャラクターが登場する場面では、多くの盛り上がりを見せた。『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』は、年末年始の家族向けエンターテインメントとして十分な内容を備えており、慌ただしいアクションシーンや子供たちを笑わせる軽快なジョークが満載。大人の観客も退屈せず楽しめる作品になっている。 キアヌ・リーブス(日本語吹き替え:森川智之)が声を担当するシャドウは、50年間研究所に監禁されていた後に逃げ出したキャラクターで、その復讐心と重厚感ある演技が物語に深みを加えている。ソニックたちとの初対面では「お前たちは実にカラフルな連中だな」と静かな軽蔑を込めて語り、その控えめな威圧感が彼の恐ろしさを一層引き立てている。また、彼の悲しい過去が感情的な深みを与え、キャラクターにさらなる魅力をもたらしている。 ドクター・ロボトニックでさえ、祖父のジェラルド・ロボトニックとの関係を通じて感動を誘う場面を持っている。ジム・キャリー(日本語吹き替え:山寺宏一)は両方の役を存分に楽しんでおり、初対面のシーンでは「まるで同じ人物が二役を演じている映画を見ているみたいだ」とメタ的に話す場面もある。もちろん、全てのジョークが成功するわけではなく、たとえばドクター・ロボトニックが怒りながら「お前と俺は終わりだ…まるで焦げたキャットフィッシュディナーみたいに!」と言う場面などは微妙である。しかし、ジム・キャリーは巧みに全てのセリフを即興のように聞かせる技を見せている。 他にも登場するのは、ドクター・ロボトニックの忠実な部下エージェント・ストーン、そして保安官代理ウェイド・ウィップルがいる。ウェイド・ウィップルはすべての映画に出演しているだけでなく、ナックルズのテレビシリーズのスピンオフにも登場している。新たな登場キャラクターとしては、ロックウェルがいるが、残念ながらあまり見せ場がない。