大島海峡でシーカヤックマラソン 奄美大島瀬戸内町 全国から350人出場
2024奄美シーカヤックマラソンIN加計呂麻大会(鹿児島県瀬戸内町主催)は7日、瀬戸内町の古仁屋港を発着点に開催された。32回目となる今回は、全国から6~83歳の約350人が出場。フル(33キロ)は男女ともサーフスキーシングルの部に出場した清水健太(33)=瀬戸内町、今野恵(29)=神奈川県=がトップに輝いた。ハーフ(20キロ)はシーカヤックタンデムの部の山畑海勝(24)・山畑篤海(26)=瀬戸内町=兄弟が制した。 競技は、奄美大島の古仁屋港を出発し、大島海峡を渡って加計呂麻島に設置されたチェックポイントを巡り、同港へ戻るコース。今年は、フルとハーフの2種20部門に232艇363人がエントリーした。 選手宣誓では、駅伝タンデムに出場する県大島支庁瀬戸内事務所職員が「瀬戸内町の美しい海、豊かな自然を目一杯感じながら、最後まで全力でこぎ抜くことを誓う」と声をそろえた。 熱戦の舞台となった古仁屋は、今年の最高気温となる33・6度を観測。出場選手らは照りつける日差しの下、暑さと消耗する体力と戦いながら、ゴールを目指した。 チェック(上陸)ポイントでは、集落住民らが飲み物や軽食などを用意して迎え入れ、チヂン(太鼓)を打ち鳴らして選手らを鼓舞。 また、古仁屋高校のボランティア42人が舟艇の引き揚げ作業などを手伝ったり、陸上自衛隊瀬戸内分屯地が野外入浴場を設置したりして大会運営を支えた。