ドジャース大谷翔平、痛烈打と執念の走塁…レッズにスイープくらうも完封負け阻止
◆米大リーグ レッズ4―1ドジャース(26日・米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク) 【写真】大谷翔平に5本差…アストロズ主砲が18号 左太もも裏に打撲を抱えてプレーを続けているドジャースの大谷翔平投手は、レッズとの最終戦に「2番・DH」で先発。4打数1安打1三振で、打率は3割3分2厘となった。3打数無安打で迎えた9回の第4打席に、3番手で救援したスピアーズのチェンジアップを捉えて、一塁手のミットを弾く強い当たり。一旦は失策と記録されたが、試合中に安打に訂正された。負傷後の打撃成績は38打数8安打、打率2割1分1厘と本調子ではないが、打球速度113・5マイル(約182・7キロ)の強い当たりと執念の走塁で、屈辱の完封負けを阻止した。 1三振を含む3打席無安打に抑えられていた大谷が、シンシナティで迎える今季公式戦最後の打席で、強打を披露した。甘く入ったチェンジアップを引っ張った。打球速度113・5マイルの火の出る当たり。一塁手のミットを弾く右前打を放つと、トップスピードを出さずして、一塁を駆け抜けた。 続くフリーマンを打席に迎えると、一塁からのリードを極端に大きく取った。痛みを抱える左足を必死に蹴って、2球目から2球連続でスタートを切り、4球目に二進。内野手がカバーしなかったため、記録は盗塁とはならなかったが、執念の進塁が、続くフリーマンの左中間二塁打を適時打にした。大谷は、スピードを制御しつつ、ホームを走り抜け、屈辱の完封負けを阻止したのだった。 「翔平が、最後の打席でボールを上手く弾き返したのは、良かった」とロバーツ監督も、打席内容に安堵の表情をみせた。 左太ももの打撲による影響は否めないだろう。無死一塁で迎えた第1打席は、進塁打となる一ゴロで、最低限の仕事を果たしたが、一塁に到達する前に速度を緩めていた。0-4で迎えた4回先頭の第2打席は外角のチェンジアップに合わせたが、二ゴロに倒れ、第3打席は見逃せばボール球の内角スイーパーを振らされて、三振した。 負傷した16日以降、マッサージや鍼治療でトリートメントを行いつつ、9試合連続でフル出場。その間、打撃成績は10試合で38打数8安打、打率2割1分1厘と本調子ではない。それでも、最後まで敗北を拒否する姿勢を示し続けた。
報知新聞社