次世代モビリティー集結 乗車体験、8日まで 茨城・日立
新しい移動手段の導入可能性を検証する「ひたち次世代モビリティフェス」が7日、茨城県日立市幸町の日立シビックセンター新都市広場などで開かれた。自動運転車両やベンチ型モビリティーなどさまざまな形の乗り物が一堂に集結し、来場者が乗車体験を楽しんだ。同フェスは8日まで。 市と日立製作所が取り組む共創プロジェクトの一環。両者で描いた2035年の同市の公共交通の将来像の実現に向け、実証実験を兼ねて企画した。7種類の次世代モビリティーが出展され、うち4種類は試乗できる。 同社日立研究所の乗用車型自動運転車はカメラ2台とセンサー1台を搭載し、運転手が監視する「レベル2」で日立駅周辺の公道を時速20キロ以下で走行。車内では障害物を検知しながら走行する様子をモニターで確認できる。 久留米工業大が開発したベンチ型自動運転モビリティーは3人が横向きに座って乗車でき、あらかじめプログラムされた経路を時速2キロで走行。親子連れらが会話を楽しみながら駅前商店街をゆっくり移動した。 電動キックボードや立ち乗り型モビリティーも人気を集め、参加者からは「新しい感覚」「すごいクオリティー」などの声が上がった。利用者アンケートも行われ、同社担当者は「適材適所の使い方や利用ニーズを考える材料にしたい。新たなモビリティーの社会受容性を高めることにもつながればいい」と話した。
茨城新聞社