県内屈指の公立進学校・福岡、3日がかりで今大会初の継続試合勝制す/福岡
<高校野球福岡大会:福岡8-3純真〉◇1回戦◇2日◇久留米 九大約100人合格など県内屈指の公立進学校、福岡が8-3で純真を下し初戦を突破した。試合は6月30日に行われ、今大会初の継続試合となっていた。1日の雨天中止を挟み、「3日目」も相手校に新型コロナ感染者2人が出て欠場、雨の影響で開始が約1時間遅れる波乱含みとなった激闘を3日がかりで制した。 【スコア速報】福岡大会の試合 ソフトバンク育成の井崎燦志郎投手(20)を兄に持つ井崎暁志郎投手(3年)は30日は先発したが、この日は一塁に就いた。「さすがに今日はあると思ったが、長かったです」と安堵(あんど)。終了の瞬間、右手でガッツポーズして夏1勝をかみしめた。 簡単な勝利ではなかった。30日は井崎の5回1失点の好投もあり、8-1の7回コールドペースだった。だが、福岡攻撃中の6回2死二塁で降雨のため継続試合となった。 再開にあたり、小森裕造監督(44)は「コールド寸前だったが、簡単にはいかないぞ」と選手に訓示し、引き締め直した。 ただ、この日先発した控え投手の乱調や適時失策などで6回に2点を失い、嫌なムードも漂った。それでも、一丸で耐えて勝利をつかんだ。相手チーム2人にコロナ感染者が出たこともあり、井崎は「マスクしたりを共有していきたい」。体調管理も万全にして、中1日で4日に行われる武蔵台との2回戦に臨む。【菊川光一】