和歌山大が史上4校目の「国立大2勝」逃す 信条の「ノーサイン野球」で勝負、履正社出身左腕は7回1失点
◇第73回全日本大学野球選手権第3日2回戦 和歌山大0―1東日本国際大(2024年6月12日 東京D) 和歌山大が東日本国際大に0―1で惜敗し、国立大4校目となる1大会2勝を逃した。 白星にはつながらなかったものの、2日連続で先発登板した履正社(大阪)出身の島龍成(4年)が7回5安打1失点と力投した。 「勝ちたかった、それだけです。昨日から修正できたことは成長だと思うけど悔しいです」 広島経大との1回戦では3回1/3、2失点で降板し、そのマウンド上で「明日の先発もいくぞ」と伝えられていた。6回には打球が直撃したものの続投を志願し、93球を投じた。 「僕の目標は日本一なので、そこに向かって取り組みたいです」 貫いてきた「ノーサイン野球」を全国大会でも貫いた。6回無死一塁では1ストライクから一走が二盗を仕掛けるも、二直併殺となって先制機を逃した。 大原弘監督は「(選手同士で)アイコンタクトを取っていたみたいですけど、先攻でしたし、初球からいく積極性あれば…。タイミングが合わなかったですね」と振り返った。 2年ぶり4度目の出場で健闘。同監督は「国立大の1大会2勝を目標にしていてはチームづくりはできない。もう一つ先を見据えてきたけど、惜しい試合を道半ばで落とした。どこを目指してやるのかを選手たちと話し、まだ見たことのない秋の明治神宮大会の景色に向けてチャレンジします」と振り返った。