ストラテジックキャピタルが日鉄に書簡、大阪製鉄吸収など提案
Shinichi Uchida [東京 26日 ロイター] - 大阪製鉄株10%を保有するアクティビスト、ストラテジックキャピタル(SC、東京都渋谷区)は26日、親会社の日本製鉄の取締役に対し、大阪製鉄の完全子会社化や吸収合併などを提案する書簡を送ったと発表した。 大阪製鉄の株主価値向上のため、上場維持の場合は日鉄の持ち分削減や経営体制の改革が選択肢になるとした。 SCは大阪製鉄の自己資本利益率(ROE)が低水準にとどまっているのは本業の収益力が低いことに加えて、株式の6割を保有する日鉄に多額の預け金や貸付金の形で資金を提供してきたことが大きな要因と指摘。日鉄と大阪製鉄の少数株主との間に「利益相反懸念が生じている」とし、流通株式比率の低さから上場廃止の可能性にも言及した。