43歳の岩田寛が逆転で今季2勝目! 石川遼は4位で悔し涙。賞金王決定は最終戦の日本シリーズへ持ち越し
43歳、ドライビングディスタンスは18位
通算7勝のうち5勝は39歳になった2021年以降に挙げた。若手の躍進が著しい男子ゴルフ界にあってはまさに”中年の星”。今季のドライビングディスタンスは全体18位の295.72ヤード。衰えを知らない飛距離と何より気力、集中力を誇る。 「親父からケガと病気だけは絶対にするなと言われたので。練習ができなくなるから。それをゴルフを始める前に言われたので、何も(準備を)しないで練習したことはほとんどないです」 今大会の優勝賞金4000万円を加えた今季の獲得賞金額は9313万902円となった。トップの平田憲聖は1億1244万879円でその差は1930万9977円。最終戦の日本シリーズJTカップも優勝賞金が4000万円で、岩田が最終戦も制すれば逆転で初の年間獲得賞金1億円超えで初の賞金王戴冠の可能性が出てきた。 「あんまりやることは変わらないんですよ。だからこのままでいきます」 43歳になって初の年間複数回優勝を果たした快男児。その進化はまだ止まらない。
「ずっと自分のゴルフができなかった。悔しい」(石川遼)
岩田と明暗を分けたのがホストプロとして初優勝を果たせなかった石川だった。イーブンパー72と伸ばせず首位と3打差4位に終わり、ホールアウト後は悔し涙を流した。 「ずっと自分のゴルフができなかったし、自分の責任以外何ものでもないんですけど、ちょっとひどかったなと。朝一からひどかった感じでずっとペースをつかめなかった。悔しいですね」 それでも気力を奮い立たせて前を向いた。 「来週に向けていい課題ができたという終わり方で、めちゃめちゃ悔しい。そのぶん、来週やってやろうという気持ちです」 2024年男子ゴルフツアーは28日開幕の日本シリーズJTカップ(東京よみうりカントリークラブ)が最終戦。佳境の賞金王争いは平田が逃げ切るのか、今週優勝の岩田(賞金ランク4位)、はたまた石川(賞金ランク6位)が逆転するのか。今から開幕が待ち遠しい。 ◆男子ゴルフの賞金王争い~トップとの差は? 1位 平田憲聖 1億1244万円 2位 金谷拓実 1億955万円 トップとの差:289万円 3位 今平周吾 9411万円 トップとの差:1833万円 4位 岩田寛 9313万円 トップとの差:1931万円 5位 木下稜介 8837万円 トップとの差:2407万円 6位 石川遼 8596万円 トップとの差:2648万円
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