玉田志織インタビュー「この作品が誰かの行動を変えられたら」『ブルーモーメント』SDM通信班・宍戸梨紗子役を好演
◆梨紗子は通信班として晴原たちをバックアップする役どころですが、主演の山下さんの印象はいかがですか? 最初は、「テレビで見ていた人だ!」という印象でした。小さい頃からいろいろな作品を拝見していたので、不思議な気持ちになりました。山下さん演じる晴原さんが気象班として私の後ろにいるので、緊張しますし、オーラを感じます。 ◆現場の雰囲気はいかがですか? ドラマは緊迫するシーンも多いですが、スタッフさんたちは明るい方ばかりで、楽しく撮影が進んでいます。それが作品にも通じているんじゃないかなと。 ◆撮影で印象に残っている出来事はありますか? 撮影中、私が1回だけせりふを間違った時に、舘ひろしさんが「全然大丈夫だよ」と言ってくださって。かなり反省していたのですが、そう言ってくださったことで緊張がほどけましたし、すごく安心しました。 ◆1回しかNGを出されていないんですね! そうですね、今のところは…(笑)。 ◆梨紗子のことで何か提案されたり相談したりすることはありますか? ワタナベさんにはたくさんいろんな相談をさせてもらっています。このせりふはもうちょっと気持ちを暗めにして言った方がいいんじゃないかとアドバイスをもらったこともありました。 平岩紙さんが涙を流していたシーンは、台本に書かれていなかったことだったので、どうやって涙を流したのか聞いたりもしました。せりふになかったからこそ泣けた、とおっしゃっていて、泣こうと思うから泣けないのか…という発見もありました。私は泣くシーンがあると前日からいろいろと考えてしまうタイプなので、そのシーンで感じたことを実際にやれば自然に涙を流せるかもしれない、とすごく勉強になりました。 ◆今回の作品を通して学んだことはありますか? 気象に対しての向き合い方が変わりましたし、天気予報の大切さはすごく勉強になりました。生活の中のただの“晴れ”や“雨”だけではなく、天気が命に関わることもあるんだなとあらためて知ることができましたし、今までよりも天気について考えるようになりました。 ◆これまでの生活に変化がでてきたりしましたか? ドラマに携わってから避難場所などを見直すようになりました。最近災害が多いので、日頃から準備しておくことが大切だとあらためて感じています。 ◆ドラマを通して視聴者の方に伝えたいことはありますか? このドラマのせりふ全てを伝えたいというのはあるのですが、とにかく何が起こるか分からないということを頭に置いておくことが大事なんだと感じました。この作品が誰かの行動を変えられたらいいなと思います。 ◆最後に、ドラマ終盤の見どころをお願いします。 私自身、梨紗子を演じていて考えさせられるようなシーンが多いので、最後までぜひ見届けていただきたいです。この作品は登場人物の背景などもしっかりと描かれるので、キャラクターそれぞれに注目していただきたいですし、SDMという一つのチームが一生懸命、人の命を救っているので、そういったシーンを見ながら応援していただけたらうれしいです。