【宮島ボート・GⅡレディースオールスター】いざ地元でGⅡ初Vへ 実森美祐「4枠でも狙える足は十分ある」
宮島ボートの「GⅡ第9回レディースオールスター」は12日が最終日で、第12Rでいよいよ優勝戦が争われる。 ◇ 悔しい経験が、最 後の最後に踏みとどまらせてくれた。4艇フライングと激しいスリット合戦になった準優11Rで、インの地元・実森美祐(27、広島)はコンマ04の仕掛け。チルト3度の土屋南(F)にまくられた隙に長嶋に差しを許したが、2着で大会&GⅡ初優出を決めた。 「スタートは『めちゃくちゃ早い』と思って、放りました。ほかが(攻めて)来ても、絶対に(スリット内に)入れようと思っていました」 一昨年8月のGⅠまるがめレディースチャンピオンで1号艇で優勝戦に進出したが、インからコンマ06のF。今も忘れることのない〝悪夢〟が、ギリギリでブレーキをかける今回の判断につながった。勝ち切れなかったものの、2周1マークの全速戦で長嶋に肉薄するなど道中の迫力も十分。「全部の足が上位だと思うし、乗り心地もいい」と前節の〝サンスポ杯〟で広島支部の先輩にしてグランプリ覇者の辻栄蔵(優出6着)が仕上げた33号機は、王者を狙える仕上がりにある。 「4枠でも、狙える足は十分にあると思います。しっかりスタートを決めて思いきりいい走りをしたい」 得票数5位で、A2ではただ一人ドリーム戦(2着)に選出された地元のシンデレラ候補。通算2度目、特別戦初Vへ続く階段を、今度こそ〝転ぶ〟ことなく駆け上がる。(井置浩二)