藤井聡太七冠が新将棋会館で初対局、白星で飾る…叡王戦トーナメント1回戦
東京・千駄ヶ谷の新将棋会館で8日、藤井聡太七冠(22)と増田康宏八段(27)の叡王戦の本戦トーナメント1回戦が行われ、藤井七冠が111手で勝利した。藤井七冠は新将棋会館での初対局を白星で飾り、再びの「八冠」制覇へ一歩、前進した。 【写真】新将棋会館での叡王戦に臨む藤井七冠(8日、東京都渋谷区で)=若杉和希撮影
将棋の八大タイトルのうち、藤井七冠は竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖を保持している。昨年、叡王は失い、現在は同学年の伊藤匠叡王(22)が保持している。藤井七冠にとって叡王戦だけがタイトル挑戦を目指す戦いで、本戦トーナメントは16人の棋士で争う。その公式戦対局は新将棋会館、もしくは新関西将棋会館(大阪府高槻市)で行われる。
特別対局室で行われた本局は、振り駒で藤井七冠が先手となり、戦型は得意とする角換わりになった。中盤の折衝で駒得を果たした藤井七冠が優位に立ち、終盤はリードを拡大して押し切った。藤井七冠は叡王挑戦まで、あと3勝とした。8日は新しい環境での対局ということもあり、藤井七冠は部屋の周囲を眺めながら駒を動かしていた。(吉田祐也)