【カラダWEEK】摂食障害→“大きいサイズ”のモデルに……37歳女性が脱「ルッキズム」できたワケ 「完璧じゃなくても大丈夫」
日テレNEWS NNN
「見た目」を気にしすぎるあまり、摂食障害に陥り、心も体も不調に苦しんだ女性を取材しました。ありのままの自分を受け入れ、脱「ルッキズム」をかなえたきっかけは何だったのでしょうか? ルッキズムを見直す動きはSNS上でも広がっています。
■「見た目」過剰に気にした子ども時代
都内のカフェで、「おいしい」と友人とランチを楽しむ吉野なおさん(37)。「おいしいものを一緒に食べに行くっていうのが全然なかったので。楽しいです、今は」と言います。 11年ほど前の26歳の頃まで摂食障害に苦しんでいたといいます。「いかに1日ご飯を食べずにいられるか。もっと痩せなきゃ、って思ってましたね」 小学生の頃から少しずつ、ふくよかな体形になり始めた吉野さん。学校でからかわれたり、教師から注意されたりしたこともあったといいます。 「とにかく人が私のことをいろいろ否定してきたりとか、自分は人に認めてもらえないんじゃないかとか、考えていましたね」 自分の見た目を、過剰に気にするようになっていったといいます。
■無理なダイエットに続いて「過食」も
転機は高校時代に訪れます。好きだった男性からの、ある一言がきっかけでした。 吉野さん 「『好きだけど痩せてほしい』って言われたんですね。『痩せてくれたら付き合うよ』って」 飲み物だけで1日過ごすなど無理なダイエットを続けた結果、約30キロ痩せ、その男性と交際できたといいます。 ただ、それで終わりませんでした。「褒めてはくれたんですけど、『もうあと3キロいけるよ』って。『もうあと3キロ痩せよう』と言われて」と吉野さん。ダイエットは、生理が止まるなど体が悲鳴を上げてもやめられませんでした。 しかし19歳の時、仕事のストレスで今度は「過食」に。どんどん増えていく体重を見て自己嫌悪に陥ったり、仕事を休んでしまうほど体調を崩したりしたといいます。
■中学生「プリクラで二重加工したり」
こうした、見た目にとらわれすぎてしまう背景にあるのが「ルッキズム」。「外見至上主義」とも言われ、人を見た目で差別したり偏見を持ったりする考えです。最近では、見た目で人を評価する意味で使われるケースもあります。 自分の見た目について、街の人に聞いてみました。 中学生(15) 「プリクラ(で加工)してても、やっぱり気に入らなくて二重加工したりとか」 大学生(22) 「2年くらい前は、ひどい時だと 100 キロ近くあって。恋愛がうまくいかなかった。容姿のせいで」 会社員(22) 「周りの人見てから、メイクだったり体形はやっぱり気にしちゃう」