通用する?しない? MLBで観たかった現役スター(5)”驚異”のホームランアーチスト
近年のプロ野球では、毎シーズンのように新たな日本人選手がメジャーリーグへ挑戦している。今季は山本由伸、今永昇太、上沢直之が新たに海を渡り、野球の本場・アメリカで勝負に挑む。一方で、 MLBには挑戦せず、日本球界で偉大な記録を築く選手もいる。ここでは、メジャー挑戦の可能性が低くなった球界屈指の現役選手たちを紹介する。
中村剛也(埼玉西武ライオンズ)
大阪桐蔭高を経て2001年ドラフト2位で西武に入団。入団時に貰った「60」の背番号は、それはプロ23年目に突入する現在も変わることなく、中村剛也を象徴する番号となっている。 当時の現役日本人最多のホームラン数となるシーズン48本塁打を放ち、現役選手最多の通算471本塁打、1342打点(2023年終了時点)を誇る。 これまで6度の本塁打王、4度の最多打点王、7度のベストナインに輝いており、史上最高クラスのスラッガーである。 2011年に自身3度目の本塁打王を獲得したが、2011年に導入された「統一球」の影響でボールが以前より飛ばなくなる時期があった。パ・リーグで中村以外に20本塁打を超えた選手は1人(松田宣浩の25本)だけの状況をものともせず、2009年のキャリアハイと同じ48本を放った。 38歳で迎えた22年、8月19日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、450本塁打に到達。23年も前年を上回る17本塁打を放つなど、持ち前の長打力は健在だ。 史上最高クラスのホームランバッターがもしメジャーに行っていたら、一体どれだけのアーチを描けたのか、プロ野球ファンとしては興味をそそられるところではないだろうか。
ベースボールチャンネル編集部