SVリーグで得点誤記連発 システムトラブルかヒューマンエラーか 一刻も早い撲滅を
3度目では、3人目がミスに気付いたため試合を止めて協議したが、正とバックアップのスコアラーがともに間違っており、1対2で、ビデオを確認しないまま試合を再開させたという。リーグでは後日、バックアップに事情聴取をしたが、当人はその時点で間違っているという認識はなかったと答えたそうだ。
私たちも試合を見ながら得点やプレー内容を記録しているが、掲示板と食い違いが出ると、まず疑うのは自分だ。「何か見落としたか」と掲示板の数字に合わせてしまいがちだし、たいていそれは正しい。バックアップスコアラーも、そのような心境になったのか。一方、明確に誤った加点がされたと確信したときもあったが、それを運営側に伝える手段はなく、歯がゆい思いをした。
リーグでは各チームのスコアラーに、疑問があればアピールするよう伝えているが、チームから声が上がったのは試合後だった。実際、現在のスコアラーはどんな攻撃が行われたかのデータを記録するのが主で、得点の間違いに即時に声を上げる余裕はないかもしれない。そしてルール上、得点ミスを修正できるのはそのセットが終わる前まで。試合後にサインをしたら結果は覆らない。
ミス撲滅へ「力を入れてやっていかないと。レフェリー、スコアラーの試合前のミーティングでも徹底するよう依頼し、指導している」と大河チェアマン。このままでは世界最高峰は遠い。一刻も早くミスを撲滅してほしい。われわれも、気づいたときに注意喚起できるような手段を講じてもらえれば、協力するのはやぶさかではない。(只木信昭)