挑戦者・大雅（左）と王者リー

　2024年1月14日（日）東京・後楽園ホール『RISE 175』の前日計量＆記者会見が、13日（土）都内にて14:00より行われた。 【写真】精悍な顔つきで計量に臨んだ大雅 　メインイベントのRISEスーパーフェザー級タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで対戦する、王者チャンヒョン・リー（韓国/RAON GYM）は59.90kg、挑戦者・大雅（TRY HARD GYM）は1度目を60.1kgで100グラムオーバーしたがすぐに60.0kgで無事パスした。 　精悍な顔つきの大雅は「ここに来るまでみんなで命がけで準備してきました。明日は必ず王者になります」と断言、迎え撃つリーは「明日は王者としての顔を見せます。ハッキリと勝つ姿を見せたいと思います」とコメント。 　伊藤隆RISE代表からは4Rと5Rがキーポイントになるとの予想があったが、大雅は「何も考えていなくて試合をやってみてって感じです」とし、リーは「5Rの試合は凄く難しい。大変な試合になるということを見ていただければと思います」と、これまで5Rの試合を何度も経験している自分が有利だと言わんばかり。 　大雅は最初の計量で（その場で下着を脱いで）50グラムオーバーだったことについて「ちょっと時間が足りなくて。サウナスーツで暖房をガンガンにしたんですが落ち切らなくて。でも実際は20～30グラムだったので小便して落ちました」と、時間の問題だったとする。 　その理由は「昨日、水抜きしている時にちょっと気持ち悪くなってしまって、今日の朝に2～3kg落としたので」と夜中の水抜きを中断して朝から落としていたからだと言い、「でも今日は大丈夫だったのでバッチリです」と体調に問題はないとした。 　計量後の撮影では自らフェイスオフを仕掛けるなど、やる気に満ち溢れていた大雅。「早く試合をやりたいですよ。喋ることなんかないので、早くやりたいです。チャンヒョンも仕上げてきたようなのでより楽しみになりました。明日は強い王者と試合が出来るので楽しみです」と、今すぐにでも戦いたいといった雰囲気。 　仕上がりも「最高です」と自信をのぞかせた。「常陸（飛雄馬）戦の時よりは調子がいいです。あの時よりはチャンヒョンの方が強いので仕上げてきました。前回も仕上げてきましたが、より丁寧にやってきた感じですね。明日どうなっても後悔しないようにやってきました」と、前戦よりも調子がいいとした。 　一方、リーは大雅について「彼はベテランですが、RISEでやるタイトルマッチを経験していないと思うので、そこが弱点だと思っている」と、キャリアは長くてもRISEタイトルマッチでの経験の差が出るとする。 　すると大雅は自らマイクを持ち「そこしか言えないので、そこでしか勝てないと思っているんでしょうね」と言い、「後半でも勝てるので、楽しみにしていてください」と、3R以降に勝負がもつれ込んでも問題ないと返答した。 　サウスポーが苦手と見られているリーだが、「それも含めてたくさん準備してきているので、明日の試合でちゃんと見ていただけばと思います」と対策は出来ているという。 　もうすぐ子供が生まれるそうだが、との質問には「凄く負担になります。簡単なことではない」と子を持つことは責任もあり、大変なことだとしながらも「子供が生まれること事態は物凄く嬉しいこと。日本も韓国も少子化問題があるので、みなさんたくさん子供を産んでください」と言って笑った。 　しかし、そのことで格闘技にもより気合いが入るのではと聞かれると「気合いが入ることもなくはないですが、試合とはまた別の話。試合に影響を与えることはないと思います」と冷静だ。 　そして2024年の目標を聞かれると、リーは「私が望んでいるのは勝つことだけではなく、面白い試合をすること」が目標だとする。 　大雅は「K-1とかレオナ（・ペタス）くんとか今いるけれど、この間は負けていたので、俺がいい勝ち方をすれば日本でいち抜けできると思う。レオナ君とか興味ないので、俺は世界で一番になるためにやっているのでそれを見せます」と、これから世界へ出ていくにふさわしい実力を見せるとした。 　なお今回より、これまで各ラウンドごとに採点を公開してきたオープンスコアを1～3Rのみとし、4Rと5Rは公開しないことに変更となった。