トヨタがラピダス追加出資検討、次世代半導体の生産支援－デンソーも
（ブルームバーグ）： トヨタ自動車とデンソーは18日、先端半導体の生産を目指すラピダスに対し追加出資することを検討していると明らかにした。
トヨタ広報担当の土門翔平氏は電話取材で、「ＣＡＳＥ」（コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化）の時代において半導体の性能向上や確保が一層重要となる中、次世代半導体の生産基盤を日本に作るというラピダス設立趣旨にトヨタは賛同しているとし、同社として追加出資に向けて検討を進めていく方針であると述べた。
デンソーの広報担当者も追加出資に向けて検討を進めていく段階だと述べた。
読売新聞の18日の報道によると、トヨタとデンソーは17日までに追加出資に応じる意向を伝えたという。これにより既存の全株主が追加出資に応じる方向となり、ラピダスが当面の目標とする総額1000億円規模の資金調達に一定のめどが立った模様だとしている。
スーパーコンピューターや人工知能（ＡＩ）などに使う次世代半導体の設計や量産を目指して2022年に設立されたラピダスにはトヨタやデンソーを含めた国内大手企業８社が出資している。ラピダスは2027年に２ナノ（ナノは10億分の１）ロジック半導体を量産する計画を表明しており、５兆円程度の投資が必要と見込まれている。
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Tsuyoshi Inajima
