高速の“ブツ切り状態”がこんなに辛いのか…「京奈和道」渋滞地獄とスイスイ天国が同居 開通はいつ?
天国が“つながる”日はいつ?
このように、奈良―橿原間は地上の国道24号の混雑と、少しだけ開通している京奈和道の快適さが好対照を成しているのが現状です。 地上の国道では、建設中の京奈和道の橋脚が林立し、一部は巨大な橋桁が架かっている箇所もあります。それを横目に混雑する国道を往来すれば、否が応でも開通が待ち遠しくなるでしょう。Xでは、「奈良県民は京奈和道の工事が進むとワクワクする」といった投稿が見られましたが、うなずけるところです。 今後の予定ですが、前出した橿原高田ICと「大和高田バイパス」を直結する「橿原JCTの大阪方面ランプ」のみ、2026年春の開通が予定されています。 京奈和道が途切れて地上へ降りる箇所で需要が多い大阪方面ー和歌山方面の交通が、専用部どうしをつなぐランプに移行するため、地上の交差点の混雑緩和が期待されています。 一方、未開通部の橿原高田IC-橿原北IC間は一部でトンネル構造となる予定です。また、イオンモール大和郡山から北の奈良市街地もまるごとトンネルで抜け、再び高架となって京都府内の木津IC(京奈道路)へと接続する計画です。これらトンネルを有する区間は、開通見込みが示されていません。 なお、西名阪道と交わる郡山下ツ道JCT以北は、NEXCO西日本との合併施工で進められており、有料道路になる予定です。最終的には西名阪道を境に北は京都の城陽まで有料、南は和歌山まで無料区間となります。
乗りものニュース編集部