「史上最低の続編映画は?」名作ぶち壊しの大失敗映画(2)衝撃の大コケ…世界が青ざめた理由とは?
今回は、1作目の評価が高かったのに、続編を作って大失敗した例をご紹介。1作目で味を占めてしまったがために、欲望と惰性とが入り混じり、前作を踏みにじる結果となった作品たち。「何が故にそんなストーリーにしたの?」「何故そうまでして作ったのさ」と、観客の期待を大きく裏切った残念な続編映画を5本セレクトした。今回は第2回。
『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(2016)
監督:ジェームズ・ボビン 脚本:リンダ・ウールヴァートン 製作総指揮:ティム・バートン 出演者:ミア・ワシコウスカ ジョニー・デップ ヘレナ・ボナム=カーター アン・ハサウェイ 【作品内容】 3年にわたる航海を終え、ロンドンに戻ってきたアリス。彼女のもとに青い蝶が現れ、ワンダーランドのマッドハッターの危機を告げる。ハッタ を救うため、再びワンダーラン―ドへと向かうアリス。そこで彼女を待ち受けるのは、真実とタイムとの戦いだった…。 【注目ポイント】 『鏡の国のアリス』の後日談として描かれた『アリス・イン・ワンダーランド』。続編となる本作は、ヒットした前作に比べ興行成績が振るわず、かなり厳しい結果となってしまった。 一番の原因は、やはり監督の交代だろう。前作の監督、ティム・バートンに代わり監督を務めるのは、新人のジェームズ・ボビン。そのせいか、前作に比べて全体のトーンが色鮮やかになり、暗めのトーンでキャラクターがしっかりと描かれるバートン色が薄れてしまった。 他にも、ルイス・キャロルによる原作との関連性があまり感じられなかったり、前作のキャラクターがあまり活躍しなかったりと、原作や前作のファンには少し残念な作品となってしまったきらいはあるだろう。 とはいえ、色彩豊かな3DCGは、やはりディズニーならではで、「前作より楽しめた」という向きもある。前作とは別の作品と割り切れば、きっと楽しめるに違いない。
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