沿道からの祝福の声に笑顔でこたえる北口榛花さん=2024年10月13日午前11時13分、北海道旭川市の平和通買物公園

　パリ五輪の陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花さん（26）の凱旋（がいせん）パレードが13日、出身地の北海道旭川市で催され、約4万8千人が沿道を埋めた。 　北口さんは金メダルを首に下げ、五輪と同じ髪形とメイクで市役所前の特設ステージに登場。今津寛介市長から市民栄誉賞を授与された後、「金メダルは一人の力でとれたものではない」と市民による夜中のパブリックビューイングでの応援や競技を支えてくれた家族、スタッフらに感謝の言葉を述べた。 　この後、歩行者天国「旭川平和通買物公園」に移動。五輪をともに戦った管理栄養士らとオープンカーに乗り込み、母校の旭川東高校の吹奏楽部や陸上部の部員たちが先導する中、JR旭川駅までの約900メートルをゆっくりとパレードした。 　沿道から「おめでとう」「はるかちゃーん」と祝福の声が飛び交う中、北口さんはいつもの笑顔で手を振りながらこたえていた。携帯電話で写真を撮っていた60代の男性は「買物公園にこれだけの人が集まったのは見たことがない。北口さんは旭川の誇りです」と話していた。 　市はパレードの費用約1800万円の一部にクラウドファンディングを活用した。（奈良山雅俊）